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脱井蛙ブログ

教職を志す地方公立大学の学生が教育含めた様々なことを発信するブログです

作文のこれから

   以前は非難轟々の原稿用紙について触れました。今回はその原稿用紙を用いる「作文」について述べていきます。

   学校の作文といえば、読書感想文と行事作文の二大巨頭を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。とりわけ記憶に残っている後者に焦点を当てていきましょう。

   行事といっても文化祭・体育祭・修学旅行・合唱コンクールなどなど様々です。これらは現行の学習指導要領において特別活動と位置づけられ、

望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り,集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的,実践的な態度を育てるとともに,自己の生き方についての考えを深め,自己を生かす能力を養う。

という目標のもと実施されています。生徒からしてみれば授業も休みになるうえ楽しいことづくめの特別活動ですが、しっかりとした目的があってなされていました。

   実はこの特別活動が世界の注目を集めているのです。2015年の朝日新聞も「『特活』世界が注目 」との見出しを掲げて特集しています。クラスみんなで協力して何かを進め、成し遂げることで生徒が主体的に成長していく方法となる行事が海外では当たり前ではないこと、日本はその活動を実践する最右翼だということをここではおさえておきます。

特別活動の作文

   そんな特別活動の価値が見直されている今だからこそ、行事ごとの作文の意味も見直すべきではないでしょうか。何気なく、書くことが「当たり前」だからなんの疑いもなく教師は書かせ、生徒は書いていた行事の作文は、いわばPBLのレポートのようなもの。自分たちが行事を通してどんなことを協力し、何を成し遂げたのか。行事の前後で何が変わったのか。この点をしっかりと生徒に意識させながら、一人一人が自分に向き合って作文を丁寧に認めていくべきだと感じます。作文を課す担任は、作文を「書く意味」をよく吟味して課さねばなりません。

   私事ですが教育実習中、母校は水泳大会の時期でした。一位を取ったクラス担任の先生と印刷室でお会いして話していたところ、ちょうど学級通信を印刷されていたので一部頂きました。その学級通信は、生徒に対して「一位を取って浮かれて授業を怠けている君たちはいけない。大会の意味や一位という結果をもう一度考え直しなさい。」という内容です。多角的に生徒の意識を刺激することは大切で、こういった学級通信も良い方法だと自分の引き出しにそっとしまいました。作文はなおのこと、この点について生徒が自省することができるのではないでしょうか。(文章の書き方を教える良い機会にもなりますし…)

   自分が生徒のとき書いていたから「当たり前」「書いたら終わり」と考えず、一歩立ち止まってその意味を考え直して質を上げていきたいと思います。